女優浜田めぐみ(43)が20日、都内で、ソロミュージカル「サヨナラは日曜日に」(6月10日初日、東京・新国立劇場)の制作発表会見に出席した。浜田は英国から米国に渡って自立し、夢と愛を追い求め続ける女性を演じる。

 ソロミュージカルは自身初で、場面転換や衣装替えもすべて舞台上で自分が行う。ぶっ続けで約70分、25曲を披露する、気の休まらない舞台を「お茶漬けがない。全部ステーキかメインディッシュみたい」と表現した。「場面転換をしている間も歌っている。歌い続けないといけない。物語を語っているのに、小道具も衣装も替える。今までにない。難関です」。

 集中力の維持が課題だ。「人間の集中力は限界で40分と聞いた。プラス30分をどう付け足せばいいんだろうと思う。実際、脳みそがパンパンで、覚えたものを忘れていくんです」と悲鳴を上げた。すがったのは、人間の脳の構造の本だったといい、「これを機に(脳を)研究しました」と笑った。

 活動20周年の節目の年に挑む、難関の舞台。やりがいは感じている。作曲は「キャッツ」「オペラ座の怪人」などで知られる英作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー氏。浜田は「これが日本で上演されるということが、ミュージカル界にとってはすてきなこと。女優さんや歌手がピアノ1台、ギター1本でやれる。ロイド=ウェバーのすてきな世界を、日本で育てていってもらえたらな、と思いながら頑張る」と意気込んだ。