今月7日に階段から転落して頭部を強打、重症頭部外傷と診断され緊急手術を受けた5人組ビジュアル系ロックグループBugLug(バグラグ)のボーカル一聖(いっせい)が、言葉を交わすまでに回復したことが22日、分かった。

 所属事務所の掛地恵美子さんによると、命には別条はないものの「意識も完全には回復せず、会話もできない状態だった」という。集中治療室で治療を受け「ご親族のみしか面会が出来ない状態」が続いていた。だが、先週末から徐々に回復。今ではメンバーと面会も出来るまでになった。

 今回の一聖の事故で、全国12都市で予定していた全国ツアーは無期限延期になり、今後の活動が見えない状態だった。だが、先週末に面会の許可が下り、事務所関係者がメンバーと共に駆け付けた。「メンバーと会えたことが大きな刺激になったのかもしれません。笑顔で何かを語りかけようとしていました。聞きとれた言葉は『早く』でした。ずっと付き添っていたご両親もこれだけしゃべったのは初めてだとおっしゃっていました」。また、一聖は別れ際には右手を出して、メンバー1人1人と手を合わせていたという。

 ただ、回復の兆しが見えてきたとはいえ、完治までに時間を要すことは確かだ。ボーカル抜きでバンド活動は難しく、今回のツアーについても来年以降にズレ込む可能性が高そうだ。