映画批評家らが選出する第25回日本映画批評家大賞の授賞式が26日、都内で行われ、浅野忠信(42)が「岸辺の旅」で主演男優賞を受賞した。

 14年に「私の男」でブルーリボン賞の主演男優賞、モスクワ映画祭最優秀男優賞を受賞。今年のカンヌ映画祭では、主演作「淵に立つ」が審査員賞を獲得するなど、受賞ラッシュ。「自分でもビックリ。なんで最近、こんなに賞をいただけるのか?」と笑みを絶やさなかった。

 監督賞には「バクマン。」の大根仁監督が選ばれ、プレゼンターとして故愛川欽也さんの妻でタレントうつみ宮土理が登壇した。「(愛川さんが)いつも言ったのは、『映画を楽しむ。映画を作る。映画をみんなで見る。そのためには平和が大切なんだ』ということでした」とスピーチ。

 大根監督は「映画は子供のころから大好き。父親に連れられて見た初めての映画が『トラック野郎』だった。愛川さんが企画された映画です。今日、うつみさんがいらしているのを知らず、偶然に驚いています」と感激していた。

 ほか主演女優賞に多部未華子、助演男優賞に伊藤淳史、助演女優賞に満島ひかり、新人男優賞に板垣瑞生、山田涼介、作品賞に「ソロモンの偽証」(成島出監督)がそれぞれ選ばれた。