EXILEや三代目 J Soul Brothersが所属する芸能プロダクション「LDH」が13日、都内で行われた「ショートショート フィルムフェスティバル」授賞式で、映像作家の育成・輩出プロジェクト「シネマファイターズ」の始動を発表した。グランプリ発表前、ステージ後方のモニターで概要が発表された。

 授賞式ではEXILEリーダーのHIRO(47)が同フェスティバル主催の別所哲也(50)と、映画監督の河瀬直美氏とステージに登場。プロジェクトについて「河瀬さんをはじめ才能ある監督さんたちに、世界観を表現してもらいたいです」と話した。

 HIROがプロジェクトのプロデュースを手掛け、別所がクリエーティブディレクターとして若い映像作家を選出する。その1人目となり、カンヌ映画祭で審査員特別大賞(グランプリ)受賞経験もある河瀬氏をはじめ、計6人の映像作家のショートフィルムの制作をサポートする。作品の音楽には、昨年のレコード大賞を受賞した三代目JSBの「Unfair World」などを手掛けた小竹正人氏が作詞した既存のLDH関連アーティストの曲を使う。LDH所属タレントの出演も予定している。

 LDHは、全国10カ所で歌手やパフォーマーの育成機関EXPGを運営。ボーカルのオーディションも行ってきたが、映像作家の育成に乗り出すのは初めてだ。関係者によると、今回選考した映像作家は今後、別のLDH関連映像作品での起用も検討されており、LDHが継続的にサポートしていくという。

 現在は河瀬監督以外の5人を選考中。完成した6作品は来年の同フェスティバルで上映する。来年以降も新たな人材を発掘する予定で、別所は「広くクリエーティブな才能がこのプロジェクトに注目し、目指してくれるようなものにしていければ」と話した。

 ◆LDHの多角的企業活動 タレントのマネジメントや育成だけでなく、さまざまな事業に乗り出している。10年に社会貢献部を設立、子供たちの夢を支援するためのフットサル大会やダンスコンテストを主催。東京・目黒の出雲そば店「錦織」や居酒屋「三盃」の経営をはじめとする飲食部門や、独自ブランド「24karats」やセレクトショップ経営などのアパレル部門もある。