マツコ・デラックス(43)が、今年上半期のタレントCM起用社数ランキング女性部門で初めて1位となった。テレビ放送の調査や測定を行うニホンモニターが7日、発表した。トヨタや花王、NTTコミュニケーションズ、日本郵便など12社のCMに出演し、有村架純(23)や広瀬すず(18)吉田羊らを抑えてCM女王の座に就いた。

 昨年上半期は、7社に起用されて14位だったが、今年に入って出演CMがさらに急増した。毒舌を武器にした強烈なキャラクターで人気者となっているが、広告業界でも引っ張りだこの状況。今年上半期は、NTTコミュニケーションズ、花王、昭和西川、タイガー魔法瓶、トヨタ自動車、日本スポーツ振興センター、日本郵便、P&G、フォーシーズ、ホクレン農業協同組合連合会、まるか食品、リクルートの計12社のCMに出演した。

 女装家として05年ごろからテレビに出演し始めた。おもに深夜番組が中心だったが、バラエティーの進行役にも進出。現在はレギュラー番組8本を抱え、テレビでその姿を見ない日はない。5月に発表された「新入社員の理想の上司ランキング」(産業能率大学が発表)でも、イチローや長谷部誠らを抑え、松岡修造に次ぐ2位にランクインするなど、社会的な存在感も増している。今回のランキングを発表したニホンモニターでは「番組内での発言もたびたび話題となり、『マツコ絶賛』と紹介された商品が品薄状態になるなど、経済にも影響を与え続けている」と受け止め、「毒がある中にも愛があり、常に本音で語る姿が多くの人の共感を呼ぶのだろう」と分析している。

 男性部門は、昨年の年間王者にもなった嵐の相葉雅紀(33)が12社で3年連続の上半期1位に輝いた。嵐は他のメンバー4人も上位にランクインしている。