宝塚女優轟悠(年齢非公開)が24日、都内で個展「心の旅」を開催した。

 第6回となる同個展は、2010年9月以来6年ぶりとなった。今回は40点が展示され、そのうち22点が新作、8点が母の作品を轟がリメークしたものだという。

 「今回は心穏やかな時間が長かったので、穏やかな作品が多いかもしれません。前回はイラッとしていた時期だったので、そういう心情が作品にも表れていたような気がします。絵を描いている時間は舞台の次に好きなことなので、楽しい時間です」と話した。

 10歳で母が習っていた先生の元で絵を描き始めた轟は、中学になると先生のすすめで油彩を始めた。当時書いた作品も、今回展示されている。母の作品をリメークしたことについては、「母も個展を開いていましたが、その際に私の作品も展示してくれました。母の作品は豪快なタッチだったので、その違いにあらためて気付きました」。

 今後書きたいテーマについて、「モンサンミッシェルと富士山は今後も書いていきたい。富士山は、昔女人禁制で神秘の山だったと聞いていますが、登ったら人生観が変わるといいますよね。私はインドア派なのでテーマだけですが、よく写真は撮りにいきます。今年山の日が制定され、8月11日が祝日になりましたが、私の誕生日なんです」と話した。また、「地元熊本の熊本城も描きたい。地震でお城の石垣が崩れてしまい、いろんな地方からボランティアの方が来て作業をしてくれていると聞いています。出身者としては、格好良い熊本城を描きたいです」と意欲的だった。