歌手野口五郎(60)が27日、都内で開催された「国立西洋美術館」世界文化遺産登録報告会に出席した。

 同美術館の世界文化遺産登録決定は、17日に発表されたばかり。台東区の観光大使を務める野口は「中学生の時に岐阜の美濃から上京して歌手のスタートを切ったのがこの台東区なので、宝物が増えたようでうれしい」と話した。野口は美濃の観光大使も務めているが、「美濃は和紙が登録され、台東区では美術館が登録された。これって、すごい事だと思いませんか」と興奮気味に話した。

 「うれしくなってテレビの特集を見たのですが、ル・コルビュジェの建築は現存するものが70あるそうです。その中でもスイスにある両親のために作った家には『愛』があると感じた。自分は言葉と音楽で愛を表現してきたつもりだけど、愛を届けられているのだろうかと感じた」。歌手デビュー45周年に加え、今年還暦を迎えた野口は感慨深そうに語った。

 また、「今日のために3日かけてアレンジした」という自分の声だけのカラオケでシャンソンの名曲「愛の賛歌」を披露した。