伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(53)が23日、大阪市内で今年6回目になる「三陸海の盆in南三陸」(27日、宮城・南三陸町)への出陣会見を開いた。

 「三陸-」は、東日本大震災後の11年夏から毎年、開催されており、菊水丸は今年で5回目の参加。毎回、大阪の老舗太鼓メーカー「太鼓正」から、現地へ太鼓が寄贈されており、今年もケヤキばりの太鼓が南三陸町へ贈られる。

 菊水丸は毎年、同公演では、気仙沼出身の名力士・秀ノ山雷五郎を歌った「9代目横綱物語」を披露しており、今年も演じるという。「去年は秀ノ山が眠る菩提(ぼだい)寺のおしょうさんが来てくれて、まだ(秀ノ山の)縁者の方には会えてないですが、いつか会いたい」と語った。

 相撲好きで知られる菊水丸は昨年から今年にかけて、角界を走った訃報の連続にも心を痛めている。「9代目横綱物語では、初代から横綱の名前を読み上げるので当然、北の湖、千代の富士もおられます。今年は力が入るかもしれません」と話していた。