俳優神木優(35)が23日、都内で、舞台「モモタロ」の応援団結成会を行った。

 4000種類あると言われるさまざまな桃太郎話を、朗読、一人芝居、落語などさまざまな形で伝えるエンターテインメント舞台。今回の公演では、津軽三味線奏者の久保田祐司氏とコラボしている。25日に東京・博品館劇場で行われる舞台を前に応援団が結成され、桃太郎にお供する猿、犬、鳥に扮(ふん)したそれぞれうさまりあ(23)尾崎礼香(26)松嶋えいみ(24)が登場し盛り上げた。

 うさから「なぜ桃なのか」と問われると「魔よけの力があるものとして古事記に紹介されているからとする説と、若返りの力があるからとする説がある。室町時代は、ばあさんが桃を食べて若返って子どもができるという話だった。明治時代、教科書に載せるにあたり、桃から生まれたことにした、という説もあるんですよ」と深い知識を披露した。

 俳優として1人で何かやってみたいと思い落語を始め、そこで最初に習った桃太郎に興味を抱き、桃太郎の研究を始めたという。「おばあさんが桃をスルーした話、桃を切ったら子どもも切れて死んでしまった話、お供する動物が違う話など、桃太郎の中でもさまざまある。桃太郎を通して、日本の文化や伝統芸能の素晴らしさを再認識していただければ」と狙いを話した。さらに今後の目標を聞かれると「世界公演を視野に入れている。桃太郎を通して、世界に日本の文化や伝統を広げられたら」と夢を語った。