NHK・Eテレ「短歌de胸キュン」、「NHK短歌」に出演中の韓国人タレントのカン・ハンナ(35)が、第62回角川短歌賞の佳作に選ばれた。

 25日発売の「短歌」誌上で発表された。番組出演をきっかけに、短歌の魅力に取りつかれ、創作活動を行っていた。コンテスト初応募で、応募総数574作品から応募作「雲の中スピード出して」が賞に選ばれた。芸能人の受賞について、主催者は「記憶にない」と話している。

 カンは韓国でキャスター、アナウンサー、モデルとして活動していたが、「日本と韓国の架け橋になりたい」と11年に来日した。現在、横浜国大に在学中で、2年半前から短歌を学び始めたという。カンは「日本に来て約5年の私が、深い歴史を持つ短歌で評価されるなんて夢にも思っていなかった。ただ、結果を見た時は本当にうれしくてうれしくて、信じることができませんでした。私は短歌が好きなので、これからも作品を作り続けていきたい」と、受賞の喜びを語った。