7人組アイドルグループ、アップアップガールズ(仮)が8日、東京・日本武道館公演を行った。インディーズアイドルの同所での単独公演は初めて。

 11年4月に、ハロー!プロジェクトの研修生から昇格できなかった7人で結成されたグループが、5年半で武道館にたどり着いた。オープニングでは、先月30日に空手の黒帯を取得したばかりの佐保明梨(21)が氷柱割りし「夢の武道館、みんな盛り上がっていくぞ!」と叫んでライブがスタートした。

 その佐保のソロステージでは、06年にNHK紅白歌合戦で小林幸子が着用した「火の鳥」衣装の一部を借りて、高さ5メートルから歌唱すれば、DDTプロレスのプロレスラーがみこしを担いで練り歩くなど、ファンを楽しませた。中盤の「パーリーピーポーエイリアン」では、事前に行ったクラウドファウンディングに参加したファンと、中央ステージで一緒に歌い踊った。

 憧れの武道館のステージに、メンバーはファンに感謝の気持ちを伝えた。佐藤綾乃(21)は「武道館は無謀だと言われてきたけど、みんなで夢をかなえることができてうれしい」。しかし、この日の観客は4518人。前日に同所で行われたJuice=Juiceのライブは1万人を動員しており、佐保は「あと6000人入る。その景色が見たい。必ず武道館に戻ってきます」と約束していた。

 アンコールでは、新たなメンバーを募集するオーディション開催も発表された。