俳優チャン・グンソク(29)が、サウンドプロデューサーBIGBROTHERとユニットを組んだ「TEAM H」のツアー追加公演が15日、東京・代々木第1体育館で行われた。

 10月の横浜アリーナ公演のステージ上でサプライズ発表された追加公演。師走の東京にグンソクが再び現れ、うなぎ(グンソクファンの呼称)にとっては、これ以上ないクリスマスプレゼントとなった。

 「今日のこの瞬間を待っていたんでしょう?」

 会場へ向けてソフトに語りかけたグンソクは、集まったうなぎを一気に「TEAM Hワールド」へといざなった。大学時代からの親友であるBIGBROTHERと並んだステージでは、祈りにも似たファンの悲鳴が飛び交う中で「My story」「Save me」「Paradise」など26曲を披露した。

 この日のコンサート開催を前にして、想定外のトラブルが発生した。14日にグンソクとともにソウルから東京に向かう飛行機に、相棒のBIGBROTHERが搭乗できないハプニングが起こった。「自宅にパスポートを忘れてしまって」と相棒。苦笑いのグンソクは1人東京入りした。「せっかくビジネスクラスを用意して一緒に来日する予定だったのに…。彼は今日、エコノミークラスで東京に来ました。いつものことだから驚かないけどね」と笑い飛ばした。

 今年の終わりを惜しむように1曲1曲に力が入った。「TEAM H PARTY Monologue」と題したステージは今秋、大阪、横浜で4度の公演をこなした。

 この日の代々木開催はグンソク本人の強い意向で実現した。大阪城ホールでの公演後、心の底から、BIGBROTHER、ファンと楽しみを共有できる時間を大切にしたいと考えた。

 「うなぎとの交流の場を絶やしたくない」「何としても東京で追加公演をやりたい」と事務所関係者にアピール。年末の多忙な日程を調整して師走の来日にこぎつけた。

 来年の目標には「大学院を卒業したい」と明言。パスポートを忘れる失態で、グンソクをヤキモキさせたBIGBROTHERは「来年はTEAM Hの新しいアルバムを出したい」と宣言して会場を喜ばせた。

 トークの最後にグンソクはこう語った。

 「もうすぐクリスマス。誰よりも温かいクリスマスを過ごして下さい。うなぎのみんな、がんばれよ! 僕には温かい友達がいて、応援してくれるうなぎもいる。ここは本当にパラダイスです」

 まもなく終わりを迎えようとする2016年。外の冷気も吹き飛ばすようにグンソクが代々木で熱唱した。

 追加公演は16日も代々木第1体育館で行われる。