歌手坂本美雨(36)が6日、東京・新宿バルト9で、母で歌手の矢野顕子(61)のドキュメンタリー映画「SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女~」の初日舞台あいさつに出席した。

 同映画は92年に公開されたもののデジタルリマスター版で、同年に発売した矢野のアルバム「SUPER FOLK SONG」の収録の様子などをおさめている。

 坂本は初めて映画を見たといい「当時は12歳ぐらいで、ニューヨークに住んでいました。何かをつくる人間としてはとても感動しましたし、いつもの母だなという感じと両方ありましたね」と話した。

 母である矢野については「よく『矢野さんはどんなお母さんなの』って聞かれてきたけど、大体あんな感じです。特に身内には厳しい人なので、そんなにほわほわしてないですね。そして自分にも厳しい人」と話した。また、当時の矢野を振り返り、「私も今は子供がいて、(当時の矢野は)私と兄がいて、子育てをしながらの仕事の大変さを感じますし、しかも海外で。私とはキャリアも違いますし、『次は何をつくるんだろう』というような周囲の目がある中で母は過ごしていた。今の私からすると、このスクリーンの女性はもっともっと強い女性に見えますね」。

 坂本は最後に「きっとみなさん矢野顕子のコンサートに行かれたことありますよね。じゃあ矢野顕子風に、どうもありがとうー!」と締めてステージをあとにした。

 同映画は、24年前の公開時と内容は変えず、映像と音声をデジタル化したもの。6日から15日間限定で全国で公開する。