神田沙也加(30)が27日、大阪市内で、3月以降に東京、大阪などで予定される主演ミュージカル「キューティ・ブロンド」取材会を開き、初めての座長に、リーダーとしての心構えを語った。

 「14歳でデビューしたので、部活動もしていないし、学級委員経験もなく、リーダー経験はないです。でも、差し入れはしっかりしないと。手作り、やっちゃおうかな? ご飯派とパン派、どちらが多いのか確認して、おにぎりかサンドイッチを作っていきたい」

 相当量になりそうだが「そこは前日から頑張ります」と屈託ない笑顔で話す。

 今作は02年に日本公開された同名映画をもとに、07年にブロードウェーでミュージカル化。おしゃれ好き、ブロンド髪の女子大生エルが、彼氏に振られ、一念発起して弁護士を目指すストーリー。努力家で勤勉な内面とは裏腹に、ド派手ピンク色のガーリー・ファッションのヒロインだ。

 神田は映画も舞台も、見ており「1人のファンとして、日本上陸は楽しみだった」。その主役に決まり、喜びもひとしお。その結果の初座長だけに、気合も入り、手作り“おもてなし”宣言へつながったようだ。

 これまでも舞台経験は豊富で、あこがれの座長には「女性なら大地真央さん、男性なら堂本光一さん」とあげた。「演出の方にも、きっちり自分の意見を言われていたので、私も、あれをするのか…。よしっ!」と決意のほども口にした。

 もちろん、技術面でも歌、セリフ量が多く、すでにイメージトレーニングは重ねている。「歌でセリフを言うので、聞き取りやすさ、表現力を大事に」と言い、のどのケアも怠らない。「マスクはずっとしています。せっかくなので(役柄にあわせ)ピンクのマスクで! 私、影響されやすいので、期間中はスカートとか、どこかにピンクがあると思います」と笑わせた。

 快活に取材に答えていく姿は、充実した活動をうかがわせ、私生活での秘話も披露。休業時期に誰にも相談せず、アルバイトを始めたそうで「懐石料理の店と、ダイニング店で、すごく楽しかったし、経験は女優として生きています」。時給900円で1年半、働いていたと明かした。

 主人公に劣らないポジティブさだが、恋愛面では違うという。「私はこんなにスピーディーに立ち直れない。何年も引きずることもあるので、うらやましい」と話していた。

 公演は3月21日~4月3日に東京・シアタークリエ、4月27~30日にメルパルクホール大阪で上演される。