あのなっちゃんがサイコパスの外科女医役に挑戦! 女優田中麗奈(36)が主演を務めるドラマ「真昼の悪魔」(東海テレビ制作フジテレビ系、土、午後11時40分)が4日から放送開始。その第1話の試写会と制作発表会を取材した。

 田中と言えば清純派女優のイメージで、初老の記者にとってはいまだに清涼飲料「なっちゃん」のキャラクターを務めた時代の透明感あふれるイメージなのだ。しかし、今回田中が挑戦するのはサイコパスの外科女医。「医者らしからぬ悪魔のような性格で衝撃的な作品です。土曜の夜、寝かせない作品にしたいです」と意欲的に話した。

 実際に第1話を見た感想は「早く第2話を見たい!」だった。「大河内葉子は良心の呵責(かしゃく)がなく、人の苦しむ表情でワクワクするタイプ。最初は自分でコントロールしていますが、ある事件をきっかけに彼女の悪は発展していきます」という田中の発言が記者の思いに拍車をかけたのだ。

 「いきなりステーキ」を思わせる立ち食いステーキ屋で葉子に声をかけるナンパシーンには「そんなところでナンパするか!」「なんでそれでついていくんだ!」と心の中で突っ込みを入れたが、その後の展開に…。「最初は自分でコントロールしている」という段階しか見ていないが、「全開になった時、あのなっちゃんはどんな表情になるのだろう」と期待させたのだ。医者である夫からは「新境地になったらいいね」と言われたことを明かしたが、まさに田中にとって新境地を切り開く作品になるだろうと感じた。

 新境地といえば、このドラマ自体も新しい挑戦をしている。毎週土曜日のドラマ終了後、ラインライブで「真昼の悪魔 生反省会」を生配信するという。司会は同ドラマで心療内科医相沢役あさりどの川本成。ここでは撮影現場の裏話や苦労話、反省点などが生配信されるという。

 いろんな意味で「挑戦」が詰まったまさに意欲的挑戦作「真昼の悪魔」には、一視聴者としても注目したい。