4代目桂春団治を襲名する落語家・桂春之輔(68)が3日、大阪・寝屋川市内の成田山不動尊(成田山明王院)で節分祭に参加した。襲名会見から一夜明け、4代目への責任感や桂文枝(73)から会見についてアドバイスがあったことを明かした。

 この日は朝6時から祝いや励ましのメール・電話の対応に追われたという春之輔。「改めて“春団治”というのは大きな名前やと感じてます。責任をもっと感じないといけない。ただ喜びは全くない」と口元を引き締めた。

 16年に亡くなった師匠の3代目桂春団治からは日頃から「お前が一門を引っ張っていけ」という言葉を掛けられていた。4代目とは言われていなかったが「師匠に謎を掛けられていたような気がする」と懐かしむ。

 襲名会見には、上方落語協会長の桂文枝の助言が役立った。会見前日に文枝から「スタイリストいてへんやろ」と連絡があったという。文枝からの「若く見えるように」というアドバイスをもとに、美容室で眉を描いてもらうなどの軽い化粧をしてもらい、髪もしっかりセットして会見に臨んでいた。「親切な人。文枝会長のおかげです」と感謝の言葉を口にした。

 さらに「文枝会長は(笑福亭)松鶴、(桂)米朝をそろえたいと言うてはりました」と明かし、上方落語を復興させた「四天王」復活にも言及した。