300人と対峙(たいじ)するアクションシーンにも挑戦した。砂利の上で足を滑らせ、右膝靱帯(じんたい)を損傷するけがも負った。「監督が足の骨を折られたりとありましたけど、絶対に前に進むんだというモチベーションがあって楽しかったです」と三池監督が右足首を折るハプニングにもみまわれたが、強い気持ちを維持して撮影を乗り切ったことを強調した。関係者によると、自分の出演場面以外も現場から離れず、撮影を見守っていたという。

 初共演の市原隼人(30)には「待機時間中もマッサージ器具を使ってカメラマンさんの首をマッサージしてあげていた。こんな男になりたいなって思えた先輩は初めてでした」と言われて照れていた。写真撮影の際に杉咲の手をつかんで一緒に振るなど久しぶりの再会を楽しむ姿も見られた。

 三池監督は、カンヌ映画祭をはじめ世界的に評価もされており、国際映画祭での上映や海外公開も期待される。【横山慧】