歌手でタレントの研ナオコ(63)が舞台上で転倒し、「右大腿(だいたい)骨頸部(けいぶ)骨折」と診断されたことが22日、分かった。最終検査の途中で、全治時期などは未定だが、医師から長期の治療を要すると言われており、長期休養になる見込みという。

 所属事務所によると、21日夜に山梨県甲府市のコラニー文化ホールで梅沢富美男(66)との舞台「アッ!とおどろく『夢芝居』」出演中に舞台上の畳で足を滑らせて転倒し、腰を強打した。研は梅沢に支えられて舞台から退場したが、痛さで脂汗を流し、救急車で病院に搬送された。その後は梅沢がアドリブでつなぎ、直後の「歌謡ショー」も梅沢が研の分をカバーした。

 この日、研は甲府から都内の病院に転院し、「右大腿骨頸部骨折」と正式に診断された。梅沢との舞台は夏まで断続的に続き、4月は3日、10日に予定されるが、休演となりそうだ。所属事務所によると、「本人はとても申し訳ない気持ちでおり、1日も早い復帰に向け療養に専念する所存でございます」としている。

 大腿骨頸部は、大腿骨と骨盤とのつなぎ目部分にあり、骨折すると歩行が困難になる。一般的には手術的治療が取られることが多い。