天才子役の名前は、浅田真央が由来だった。

 子役の鈴木梨央(12)が10日、都内でハリウッド映画「LOGAN」(6月1日公開)の公開アフレコを行い、12年前に生まれたときに「真央さんの大ファンだったお母さんが『まお』という響きにビビッときて、私を『りお』と名付けたんです」と明かした。梨央の「央」は真央から授かっていた。「お母さんとずっと応援していました。引退は少し残念ですけど、今後も頑張ってほしいです」とねぎらった。

 また、同じ所属事務所で同い年の芦田愛菜(12)は、鈴木が子役になるきっかけになった、憧れの存在だ。芦田が慶応中に受験で入学した件については「愛菜ちゃんは、頭が良すぎてすごいんです。一緒のドラマの撮影中も、ずっと漢字ドリルをしていました。本が大好きな印象です。私と同い年だけど、お仕事の先輩ですし、3つ上ぐらい大人です。本当にすごいです」と尊敬のまなざしを向けていた。

 ただ、今作のアフレコでは、鈴木も天才ぶりをいかんなく発揮している。ヒュー・ジャックマン(48)演じる主人公ウルヴァリンと絡む少女ローラ役の吹き替えを担当。劇中では、スペイン語のセリフもしゃべった。ジャックマンの吹き替えを約17年もしてきている声優でベテラン俳優の山路和弘(62)からは「実に見事だね、君は!僕は すごい感動したよ。能力の固まりのような存在で、感性がすばらしい。梨央ちゃんは天才だ」と脱帽された。鈴木は、入浴中など「時間がある時は、ずっとスペイン語のセリフを聴いて覚えました」と話した。

 鈴木も今月から中学生で「部活は、美術部か科学技術部に入りたいです」と話すと、山路から「そっちか~」と驚かれ、理由を尋ねられると「絵はそんなに上手ではないんですけど、芸術は心が豊かになるかなと」と答え、山路に「すごい、尊敬します」と、再び脱帽されていた。