映画「男たちの挽歌」シリーズなどで知られるジョン・ウー監督(70)が26日、都内で行われた映画配給会社ギャガの本年度ラインアップ発表会に出席した。

 福山雅治(48)と中国の俳優チャン・ハンユー(52)のダブル主演で来年公開される「追捕 MANHUNT」のメガホンを取っており、サプライズゲストとして登壇した。

 スーツ姿で登壇したウー監督は「こんにちは」と日本語であいさつした後、「子供のときから日本映画が大好きだった。映画を見て、日本語を勉強して文化を学びたいと思っていた。しかし、頭が弱く、勉強しなかった。唯一、日本語で話せるのが『こんにちは』だけなんです」と、中国語で申し訳なさそうに説明した。

 作品は高倉健主演で76年に公開された「君よ憤怒の河を渉(わた)れ」のリメークでもある。福山とは13年の「アサヒスーパードライ」のテレビCMで一緒に仕事をした経験があるが、映画では初めて。「(福山が演じる)警官役は、クールすぎて人間味がないな、もっと人間味のある役にしたいなと思っていた。福山さんはイメージとしては優しくて人間味ある方。福山さん自身は、笑顔を見るとホッとする」と、福山起用の感想を語った。

 作品は全編日本ロケで、11月に大阪でクランクアップした。「大阪のおばちゃん方は、いつもポケットにアメを入れて、『アメちゃん、食べる?』と言ってくれる。すばらしい文化だ」と、大阪のアメちゃん文化に触れ、感激していた。