フジテレビ系の小栗旬(34)主演の火曜ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(午後9時)の9日第5話の平均視聴率が10・3%(関東地区)だったことが10日、ビデオリサーチの調べでわかった。前週第4話は8・4%と初めて2ケタに届かなかったが、大台に戻した。

 小栗と西島秀俊(46)の本格派俳優2人が民放連ドラ初共演する話題の作品。「SP」シリーズなどを手掛けてきた金城一紀氏が、5年前から小栗をイメージして原案・脚本を準備してきた骨太アクションエンターテインメントだ。人に言えない過去を持つ公安機動捜査隊特捜班の面々が、警察ドラマの常識を越える規格外の事件に挑んでいく。1年半前から練習を積んできたという小栗と西島の、本格的なアクションも見どころだ。

 第5話は、初めての潜入捜査を任された稲見(小栗旬)は、暴力団員の沢田(杉本哲太)に接近し、興味を引くことに成功する。しかし、次第に人を騙すことに罪悪感を抱くようになる。田丸(西島秀俊)は、そんな稲見にかつて自分が潜入捜査をした経験を話す。暴力団企業の一員として認められた稲見は、沢田から薬物の取引があると教えられる。取引の報告を受けた警察上層部だったが、なぜか直前で摘発を見送る。特捜班のメンバーは、危険な取引に身を置く稲見を案じて、取引現場へと向かう、という内容だった。