芥川賞作家の羽田圭介氏(31)が、テレビ出演のギャラ事情や自身の月収について告白した。

 羽田氏は25日深夜放送のテレビ東京「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」に出演。芥川賞受賞作「スクラップ・アンド・ビルド」で得た2200万円の印税や賞金100万円には今も手を付けず、自炊するなど倹約生活を送っていると明かした。

 バラエティー番組などへの出演も多い羽田氏だが、事務所には所属せず、ギャラ交渉などは自分で行っているという。同局の人気番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の新シリーズにもレギュラー出演している。しかしそのギャラに不満タラタラの羽田氏。ギャラはロケ日数の3泊4日分が支払われるそうだが、東京から遠い場所でのロケの場合などでは“前のり”や“後泊”によって拘束日数は5泊6日になることもあるといい、「3泊4日のギャラしかもらえないのに、5泊6日拘束されて、そのギャラがテレビ朝日の2時間のクイズ番組のギャラと同じなんですよ。テレ朝だったら8時間(収録)で済むのに、テレ東だと5泊6日。同じギャラでこんなに違うのか」と口をとがらせた。

 ギャラ交渉を自らするようになったのは、テレビ出演を断ろうとしたことがきっかけだったという。「テレビに出たからといって本が売れるわけじゃないって気づいてから、じゃあ断ろうかな、と思って『ギャラ何十万以上ならやります』とふっかけたら通った。それで味をしめて……」とぶっちゃけた。

 ギャラにうるさい一面を明かした羽田氏だが、最も効率の良い仕事は講演会だという。依頼は月に数本だそうで、1本あたりのギャラは「90分くらいしゃべってサイン会とかで60~80万円」と告白。さらに直近3カ月の月収について「300万円、200万円、200万円」と明かした。

 テレビで月収を告白したのは初めてだという羽田氏だが、「初めて言う対価として、あのギャラはちょっと…」と番組への不満をもらして笑いを誘った。