12年からポプラ社で刊行され、シリーズ累計150万部を突破した人気の児童書「おしりたんてい」がアニメ化され、YouTubeで全世界に配信されることが31日、都内のGoogleで行われた「YouTube KIDS」記者発表会で明らかにされた。同日に、ユーモラスな世界観を画面いっぱいに描いた予告編の無料配信もスタートする。

 「おしりたんてい」は、顔の形が、おしりに見える名探偵「おしりたんてい」が、難事件を解決する謎解き物語。原作担当の田中陽子氏と作画担当の深沢将秀氏がコンビを組んだユニット「トロル」が原作で、絵本6冊、小学校低学年向けの読み物シリーズが4冊、出版されている。インパクトの強いキャラクター、「フーム、においますね」というセリフ、必殺技が子どもたちに受けており、動く絵本としてアプリもリリースされている。

 アニメ化は、東映アニメーションが担当する。同社は「プリキュア」シリーズ、「ドラゴンボール」、「ONE PIECE」などの人気アニメを制作し、1965年(昭40)の設立から劇場作品234本、テレビ作品216本、総話数1万2274話(17年3月末現在)を制作。日本最大、世界有数のコンテンツ数を誇る。

 出演する声優陣も、豪華だ。おしりたんていは、「Yes!プリキュア5」のキュアドリーム役や、「BORUTO-NARUTO NEXT GENERATIONS-」のうずまきボルト役などで知られる声優の三瓶由布子が演じる。相棒の犬のブラウンは「ジュエルペット」のルビー役や、「魔法つかいプリキュア!」のモフルン役の斎藤彩夏が、またナレーションは俳優渡辺いっけい(54)が担当する。