能年玲奈から改名した女優のん(23)が、復興庁が推進する「共創力で進む東北プロジェクト」の応援キャラクターに就任し、東京・中央区の同庁で31日、行われた会見に出席した。

 同プロジェクトのPRポスターに使われた絵を描いており、壁面だけでなく床や飾りのドレスもキャンバスとして使用。「5、6時間、お昼(の休憩)を挟みながら描きました」と、力作の製作過程を振り返った。

 プロジェクトは、多くの人がアイデアを出し合って、東北の復興のみならず、震災前からの進歩を目指すことを主眼に置いている。今後、コラボしたい芸術家を聞かれると、のんは「ちょっと考えていいですか? シンキングターイム!」と言いながら頭を押さえ、「(画家、彫刻家の)奈良美智さん」と明かし、笑わせていた。

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の主演をきっかけに、舞台となった岩手に足しげく通うようになった。「東北に縁が深くて、自分の中でつながりを感じています」。先日も田植えに行ったばかりで、「プロジェクトの応援キャラクターとして参加させていただけて、少しでも応援になればと思っています」と語った。

 女優のほか、絵を描いたり、服を作る「創作あーちすと」の肩書も名乗っている。活動の比重について聞かれると「どっちかに比重を大きくするかは考えてはいなくて、『創作あーちすと兼女優』と名乗っているんですが、『創作あーちすと』の中に女優も含まれてる。表現していくために、いろんなことをしていきたい」と答えた。