アメリカンフットボールの悪質タックル問題をめぐる日大の内田正人監督の釈明に、テレビ朝日報道局コメンテーター室解説委員の玉川徹氏(55)が「何を守っているのか」と首を傾げた。

 日大-関学大の定期戦で日大選手の悪質な反則行為で関学大選手が負傷した問題で、日大の内田監督は19日、騒動後初めて公の場に姿を見せ「全て私の責任。日大アメフトの監督を辞任します。日大学生にはまだ説明していない。弁解はしません」と説明した。

 21日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、内田監督の会見の模様を伝えた。監督の指示があったのかについては明言を避け、文書で回答するとした内田監督の対応に、コメンテーターの住田裕子弁護士は「文書で説明するといいつつも、(指示があったとの報道に)『心外である』とか、責任を正面から認めない。加害した選手を助けてなんとかしてあげたいとおっしゃるんだったら、『自分が全部責任を取る、私が指示したから加害選手は悪くない』というのが本当の責任の取り方」だと指摘した。

 テレビ朝日の玉川徹氏も「一体、何を守ってるんでしょうね。指示があったのかなかったのかを明らかにしない理由が僕にはわからない」と疑問を呈した。複数の日大現役選手らが匿名で取材に応じ、監督の指示があったと示唆する証言をしていることに触れ、「実際に監督の指示があったと推定できる」とした上で、「良心がとがめないんだろうか。間違ったことをしたらやっぱり謝らないと良心がとがめるし、自分の魂に傷がつくと思う。そういうふうにしてまで守りたい何かがあるのだろうか」と疑いの目を向けた。