ナインティナイン岡村隆史(49)が、14日深夜放送のニッポン放送「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(木曜深夜1時)で、14年8月に番組からの卒業を発表し、同9月に辞めた相方の矢部浩之(48)が、この日から5年半ぶりに番組に復帰したと発表した。

矢部は、岡村が4月23日の放送で新型コロナウイルスの影響で経済的に厳しい女性が風俗で働くなどと失言したことを受けて、同30日の放送に緊急出演し“公開説教”した。その、きっかけとなったのは、13年に結婚した妻のフリーアナウンサー青木裕子(37)の「行ってあげたら?」のひと言だったと明かした。

矢部は「実は…失言して、騒動になって、俺がネットとかで知るわけじゃん。おっ、ただごとじゃないと思って日々、生活して、マネジャーに『きつかったら行くで』って言ってた」と明かした。岡村は「知らんかった。とにかく、俺は(失言後、初回となった4月30日の放送は)謝るだけで2時間行こうと思った。やるんやと思ったら(矢部が)バーッと入ってきたから、何を言われたのか」と返した。矢部は「その日の生放送行くか、様子見てもう1週、後に行くか…夕方にキッチン行ったら、嫁が洗ってて『行ってあげたら』と言った。ドキッとして…カッコええと思った」と妻のひと言を振り返った。

矢部は番組を卒業後、13年に青木と結婚し、2児の父となった。「(番組を離れて)5年半の中(放送の時間は)寝てるからね。朝7時に起きてるから。そういう体になったし、子供も起きるし」と語った。岡村は「家庭がありますから(午前)1時~3時に来ていただくのは申し訳ないし、ありがたい」と感謝した。矢部が「いただいてるとか、やめて。こそばゆい」と笑うと、岡村は「奥さんにも感謝…来てくれて、いろいろなこと気付かされた」と感謝。矢部は「(青木には)迷惑かけてはいないけど…(ナインティナインの関係を)気にしてたんやな。スッと行こうと思った。俺は(番組を)すがすがしく辞めたのもあるんよね。でも(青木の)その一言で行けた」と振り返った。

岡村は4月30日の放送後、午前4時前くらいに矢部に電話し「電話して出なかったら、しょうがないと思ったら出てくれて『ごめんな。ありがとう』と伝えた。そこで、言われへんかったら、あかんかったけど『おぉ』と言ってくれた」と、矢部と関係を修復できたと明かした。その上で「『話、できていなかったの申し訳ない。話できるコンビでいたい』って言ったら、『そうやな』と。恥ずかしいですが、相方と今までしてこなかったですけど、密に連絡を取らせていただくようになった」と語った。

その上で、岡村は「オールナイトをどうするか、どういう方向性で向き合い、どういう放送をしていくか考えていた。2日にスタッフ全員、会議を何時間もしていただいた。話し合った結果、矢部浩之しかいないと」と矢部に再登板を依頼するに至った経緯を語った。そして「新しくして、今の(時代に即した)ラジオにするの、変えられるの…頼るのは相方しかいてない。お願いするなら電話した方が良いと言われ…普通に電話して『頼む』という話をさせてもらった。相方が『無理や、出きへん』と言うなら、家族がいて難しいかも分からんけど…出てくれた」と、再登板を決意した矢部に重ねて感謝した。