紗栄子(34)が31日、都内のTOKYO FMホールで行われた「TOKYO FM×ユニクロ『防災の日 特別番組~考えよう、服の備え~』」(1日午後8時30)公開収録に参加した。

紗栄子は、一般社団法人Think The DAYを立ち上げて10年以上、災害支援活動を行っている。また、社会のさまざまな場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したと日本防災士機構が認証する、防災士資格取得試験に挑戦。5日には自身のインスタグラムのストーリーズで、同機構から防災士証を交付されたことを明らかにした。

番組では、災害時の衣服をテーマに意見交換がなされた。ユニクロを展開するファーストリテイリングのアンケート調査によると、日常で防災を意識している割合は86・2%に上る一方、避難時に準備しているものというアンケートで、衣類の割合は下着31・9%、防寒着28・8%、着替え25・4%にとどまる。

紗栄子は「やはり、優先的に食料、飲料が物資として届く中で、どうしても後回しになってしまう衣服。特に、女性で言うと下着、生理用品だったり、人にお願いしにくいものを準備していただくのが一番いい。避難所で、こっそり何が必要か? というと、女性はどうしても下着が入ってくる。必要性を感じてもらえれば」と語った。避難所では、衣類を洗濯する場所もなかなかないという現状もある。紗栄子は「避難所は共同生活になりますので、洗濯機も干す場所もない。特に下着は性犯罪につながる危険性がある。ご自身で準備するのが一番だと思う」と衣類、特に女性は下着の備蓄の必要性を訴えた。

紗栄子は、Think The DAYから、東日本大震災から約10年間の災害支援で培った経験を元に、本当に必要な物を集めた防災セットを発売している。「日本は災害大国と呼ばれるくらい、たくさんの災害に見舞われるんですが、防災セットの常備率は3割に満たない。常備することがご自分だけでなく大切な人も救うことを知って欲しいという願いから企画しております」と説明。利益は今後の支援活動に充てられるといい「私が気にしたのは、少し余白を置く…大切なものを入れていただく、ご自分で作っていただく、ということにしております」と言い、笑みを浮かべた。

この日は紗栄子の他、防災システム研究所所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏、ファーストリテイリングのシェルバ英子氏も登壇した。