女優デビュー6年目の駒井蓮(21)が新人賞を受賞した。

地元青森を舞台にした初の単独主演映画「いとみち」(横浜聡子監督)では津軽弁訛(なま)りのある主人公、相馬いと役で繊細な演技を印象づけた。

テレビ朝日系ドラマの初映画化作「科捜研の女-劇場版-」(兼崎涼介監督)にも出演。駒井は「すごく驚きましたし、本当にうれしい。今年はいろんな作品で1つ1つ挑戦してきたので、携わってくださった方々に感謝しています」と受賞を喜んだ。

挑戦の中で学んだことの1つが「顔の使い方」。顔の左右差や、まばたきのタイミングなど映り方や動かし方を研究した。「細かな動きで感情が伝わりやすい顔をしているから効果的に使った方がいいと教えてもらって。普段も黙っていると『怒っているみたい』と言われたことがあって。口を開けて笑顔を作るようにしています」と笑った。

慶大に通う現役女子大生でもある。最近はキャンパス周辺のラーメン屋めぐりにハマった。「あの組み合わせがいいとか、コメントと順位を個人的につけてます。こってり系でにんにくが入っているのが好きで、最近のおすすめは魚介豚骨系。撮影や舞台の仕事が終わったらご褒美に行ったり、ラーメンを食べるために普段の食を抑えているぐらいです」と愛は尽きない。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」に出演するなど、活躍の場は広がっている。今後については「明るい役が多かったので、ちょっと影があるとか、ダークな役もやっていきたいです。自分の視野の外側にある役に飛び込んでいきたい」と意気込んだ。【松尾幸之介】

◆選考経過・新人賞 「考えられない起用で素晴らしい演技」(笠井信輔氏)と評価されたFukaseが1回目の投票で首位も、2位の駒井に「劇中でしっかり三味線も弾く。小さな映画から出てきており、日本映画のためにも応援」(寺脇研氏)など2回目の投票を前に支持が集まり逆転。

◆駒井蓮(こまい・れん)2000年(平12)12月2日、青森県出身。中学時に家族で東京を訪れた際にスカウトされ、高校1年で上京。16年映画「セーラー服と機関銃-卒業-」で女優デビュー。芸能活動と並行しながら大学受験に臨んだ。18年にEテレ「NHK高校講座 国語表現」出演。ファッション誌「ニコラ」専属モデル。趣味は絵や文章を描くこと、舞台鑑賞。4姉妹の3女で双子の妹がいる。168センチ。

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◆いとみち 青森県弘前市で暮らす高校生のいと(駒井蓮)の特技は、祖母と亡き母から受け継いだ津軽三味線。しかし、学校では人見知りで自分を出せず、もやもやした日々を過ごしていた。いとはメイドカフェでアルバイトを始め、廃業危機に立ち向かう。

◆科捜研の女-劇場版- 京都から広がった死の連鎖に、マリコ(沢口靖子)ら科捜研、捜査1課の土門刑事(内藤剛志)が立ち向かう。不審な転落死の解明のためマリコは帝政大学の微生物学教授・加賀野(佐々木蔵之介)に会う。研究室には大学院生(駒井蓮)らがいた。

昨年「ミッドナイトスワン」で新人賞を受賞した服部樹咲(15) 三味線の1音1音の力強さから駒井さんの「いとみち」にかける思いが伝わってきました。リズムを刻むような心地よい津軽弁はとても印象に残り、いとにむかって「けっぱれ」とつぶやきたくなりました。このたびはご受賞、誠におめでとうございます。