アニメ化もされた漫画「坂本ですが?」で知られる、漫画家の佐野菜見さんが5日、亡くなったことが分かった。36歳の若さだった。KADOKAWAの漫画誌「ハルタ」公式X(旧ツイッターが)16日、発表した。新作「ミギとダリ」もアニメ化され、10月から放送も決まっていた中、病気が見つかり入院していたという。

「ハルタ」公式Xは、編集部名で文書を発表。「読者の皆様へ 漫画家の佐野菜見さんが2023年8月5日にご病気のため逝去されました。ご葬儀は8月7日、8日に無事執り行われました。佐野さんは『ミギとダリ』の連載を終え、アニメの監修などをこなしながら新連載の打ち合わせを進めているところでした。病気が見つかって入院する前に『これを乗り越えたら、すごい漫画が描ける気がします』と追っていました。とにかく漫画にまっすぐな方でした。面白い漫画を書くため、漫画家として成長するための努力を楽しんでできる人でした」

佐野さんは、10年に「ノンシュガーコーヒー」でデビューし、11年から15年まで「ハルタ」で連載した「坂本ですが?」が16年にアニメ化された。同誌で17年から21年まで連載した「ミギとダリ」は、10月からアニメが放送される。

文書では「佐野さんの作品『坂本ですが?』『ミギとダリ』は多くの人を笑顔にしてきました。この先も多くの人に笑っていただけると幸いです。10月からは『ミギとダリ』のアニメの放送も始まります。佐野さんはアニメの出来の良さにとても喜んでいました。こちらも楽しんで頂けるとうれしいです」と、佐野さんが「ミギとダリ」のアニメの出来に満足していたことが明かされた。