タカラジェンヌを育てる兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(小林公平校長)で17日、第96期生の入学式があり、20倍を超える難関を突破した40人が、夢の舞台に立つための第1歩を踏み出した。

 新入生は真新しいグレーの制服に身を包み、男役は髪をリーゼントカット、娘役は三つ編みにして登場。歌劇団を代表して花組の夏美ようさんが「皆さんは夢の真下にたどり着いた。これから1段1段、夢にはしごを掛けましょう」とエールを送った。

 新入生総代の吉田詩織さんは「清く正しく美しくの教えを守り、立派な舞台人になるよう精進します」と誓った。

 新入生は北海道や宮崎県など全国から集まった15~18歳。入学式終了後、高橋芙美奈さんは「あこがれの学校に入学でき、うれしい気持ちでいっぱい。どこにいても輝ける舞台人になりたいです」と笑顔で抱負を語った。

 新入生は今後2年間、ダンスや日本舞踊、演劇などの厳しいレッスンを積み、卒業後は宝塚歌劇団に入団する。