8日午後0時半ごろ、7人が死亡した通り魔事件が発生した秋葉原では現場目前の大型電気店が閉店するなど、対応に追われた。一方で、すぐ隣の店舗ではアイドルの水着撮影会が事件後も予定通り行われ、路上ではメイド喫茶の店員がチラシを配るなど、オタク文化の中心地は日常も保った。

 事件発生当時、歌っていたのは昨年のNHK紅白歌合戦にも出場したアイドルグループAKB48。現場から50メートル先の本拠地の劇場で、正午からライブを行っていた。250人の観客も含めて、ライブ終了後まで事件を知らずに大盛況。午後3時半からの2回目の公演も「すぐに犯人が逮捕され、安全が確保できたので、予定通りに行いました」(関係者)。この日は3公演が行われたが、メンバーは事件について触れなかった。