「黒木香」の芸名でアダルトビデオに出演していた女性が、引退後の近況を週刊誌2誌で報じられプライバシーを侵害されたとして、発行元の小学館(東京)などに損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は17日、女性側の上告を退ける決定をした。小学館などに計180万円の賠償を命じた2審東京高裁判決が確定した。

 女性側は、記事の一部が違法と認められなかったことを不服として上告していた。

 2審判決によると、女性セブンの02年1月17日・24日合併号が「消えたあの人大追跡」、週刊ポストの04年1月1日・9日合併号が「あの『お騒がせ美女』は今?」との近況記事をそれぞれ掲載した。