落語家の桂つく枝(41)が25日、大阪市内で記者会見し、来年5月に「5代目桂文三」を襲名することを明らかにした。

 文三は上方落語の由緒ある名跡。明治、大正期に活躍した3代目は、赤塗りの人力車を乗り回して有名だった。4代目が亡くなって以来、約90年ぶりに復活する。つく枝は大阪府出身で、91年に5代目桂文枝に入門。「青菜」「ちりとてちん」などの古典を得意とする。

 つく枝は「師匠が存命なら、この襲名は絶対になかったと思う。夢のような機会を得たので、時代に合った落語ができるよう、精進していきたい」と語った。

 襲名披露興行は、来年5月16日に大阪市の「なんばグランド花月」、6月14日に東京の国立演芸場で行われる。