来年5月の裁判員制度開始に向け、日弁連がドラマ「裁判員になりました~ニュースの向こう側~」を制作している。主役に元フジテレビアナウンサー木佐彩子を起用。都内で8日に開かれるシンポジウムなどで上映する予定で「仕組みや意義をアピールしたい」と意気込んでいる。

 ドラマでは、木佐演じるテレビ局のアナウンサーが裁判員に選ばれ、会社員やフリーターの裁判員と一緒に強盗殺人事件の審理をする。

 犯行を指示したとして起訴された被告が無罪を主張しており、実行役と共謀したかどうかが争点。戸惑いながら審理を進める裁判員の姿を描く。時間は約60分。

 被告役はシドニー五輪の柔道81キロ級金メダリスト滝本誠、検察官役は女優遠野凪子。

 希望があれば図書館などにも郵送料を含めた実費でDVDを配る。

 日弁連の裁判員ドラマは第2弾。前作は俳優の石坂浩二らが出演し、裁判員法成立前の2003年につくられた。