群馬・長野県境の荒船山で、遺体で見つかった漫画家臼井儀人さん(51)の「クレヨンしんちゃん」を発行する双葉社(東京)は20日、雑誌「まんがタウン」への同漫画の連載を12月号(11月発売)まで続けることを明らかにした。

 同社によると、臼井さんは既に2回分の原稿を入稿。今月7日に編集者らと打ち合わせをし、自宅を出る2日前の9日にも電話でやりとりをしたが、特に変わった様子はなかった。臼井さんは山道を散策するのが好きで、時間ができると1人で山に向かうことがあったという。

 同社には20日午後9時すぎ、群馬県警から身元判明の連絡があり、現地入りした社員からの連絡を受けながら報道陣への対応に追われた。同社は「警察の捜索にいちるの望みをつないでいたが、最悪の結果となりショックを受けている。今はただ、臼井先生の冥福を祈るばかりです」とのコメントを発表した。(共同)

 [2009年9月21日2時43分]ソーシャルブックマーク