TBS系「報道特集NEXT」などで放送された詐欺手口の特集の取材過程で、制作委託先の担当者が個人に届けられた郵便物を無断で開封し、中を見て戻していたことが15日、分かった。

 TBS広報部は「(取材方法など)事前にチェックする責任があり反省している」とし、14日放送された「イブニングワイド」の番組内で謝罪した。

 TBSによると、特集はAPF通信社(東京)が詐欺の手口について企画、制作した。同通信社の担当者が、詐欺行為をしたとみられる外国人男性の本名を突き止めるため、アパートの郵便受けから公共料金請求のはがきを抜き取り、開封して記載事項を確認。その後修復して郵便受けに戻したという。

 TBSは同通信社からこの事実を伝えられないまま、昨年12月に複数の番組で放送した。

 [2010年1月15日13時4分]ソーシャルブックマーク