合成麻薬MDMAを一緒にのんで容体が急変した女性を放置、死亡させたとして保護責任者遺棄致死罪などに問われた元俳優押尾学被告(32)の保釈請求をめぐり、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は26日までに、被告側の特別抗告を棄却する決定をした。保釈請求を却下した東京地裁決定が確定する。最高裁決定は25日付。

 来月3日から始まる東京地裁の裁判員裁判で審理される押尾被告は東京拘置所で拘置中。保釈されないまま初公判を迎える可能性が大きくなった。

 押尾被告は2月3日から計7回にわたって東京地裁に保釈請求したが、いずれも却下された。うち一部について、被告は却下決定を不服として地裁に準抗告したが、証拠隠滅の恐れを理由に棄却されたため、今月23日に特別抗告していた。

 [2010年8月26日18時9分]ソーシャルブックマーク