在京民放キー局5社の10年4~12月期連結決算が3日、出そろった。大手企業を中心に広告出稿が回復傾向にあり、フジ・メディア・ホールディングス、日本テレビ放送網、テレビ朝日の3社が増益となった。視聴率が好調だったフジは、純利益が前年同期に比べ約2・1倍の135億円だった。

 一方、TBSは視聴率が低迷したことで、番組ごとの広告収入も不振。保有する有価証券で多額の評価損失も計上し、純利益は13・2%減の17億円となった。

 日本テレビとテレビ朝日は番組制作費などを抑制した効果が出て純利益はそれぞれ36・8%増の167億円、43・8%増の64億円。テレビ東京ホールディングスも純利益31億円を確保した。テレビ東京は昨年10月に共同持ち株会社となったため、前年同期とは比較できない。

 [2011年2月3日19時30分]ソーシャルブックマーク