ドラえもんやオバケのQ太郎など、藤子・F・不二雄さんが生み出した人気漫画の世界を楽しめる「藤子・F・不二雄ミュージアム」が川崎市多摩区に完成し22日、報道陣に公開された。オープンは9月3日。

 ミュージアムは3階建て。目玉は、藤子さんの遺族から寄贈された約5万点の貴重な原画で、代表作の数十点を常設展示するほか、テーマごとの企画展示もある。

 藤子さんの仕事場を再現した「先生の部屋」では愛用の机のほか、集めていた書籍やプラモデル、海外に取材旅行に行った際の土産などが高さ8・5メートルの天井まで届く書棚にぎっしり展示されている。

 屋上には、ドラえもんに登場する、土管が積まれた「いつもの空き地」を再現。併設のカフェでドラえもんの道具「アンキパン」や「キテレツ大百科」のコロ助のコロッケなど、作品にちなんだメニューも味わえる。

 入館は日時指定の予約制となっている。問い合わせは専用ダイヤル0570・055・245。

 藤子さんは1961年から96年に亡くなるまで多摩区に住んでいた。