韓国陸軍がK―POP(韓国ポップミュージック)風のバラード調で軽快なリズムが特徴の新しい軍歌「自分を超えて」を作った。徴兵で兵役に就いている人気男性歌手、パク・ヒョシンさん(30)が歌うミュージックビデオも制作し、各部隊に配布するとともに、ユーチューブでも公開している。韓国陸軍が29日までに発表した。

 韓国軍は軍隊生活に付きまとう暗いイメージの改善に力を入れており、新軍歌もこうしたPR作戦の一環とみられる。

 歌づくりはヒットメーカーの作詞家と作曲家が担当し、歌詞はどんな困難にも打ち勝つことができるという内容で、やさしいリズムで覚えやすいよう工夫されている。韓国軍は、旧来の行進曲風の軍歌と異なり、一般の若者にも人気が出ることを期待している。

 韓国は徴兵制で、昨年は部隊内のいじめが原因で銃乱射事件が起きたり、自殺者も出たりするなど問題が目立った。韓国軍は兵役に就く韓流スターの俳優や歌手らを広報支援隊員に任命してPR活動に充てており、パク・ヒョシンさんもその1人。(共同)