人間国宝の落語家、桂米朝一門の桂雀松(56)が3日、大阪市内で会見し、上方落語の大名跡とされる桂文之助の3代目を来年10月に襲名すると発表した。83年ぶりの文之助の復活となる。雀松は75年、故桂枝雀さんに入門。古典落語のほか、狂言師との共同制作に取り組むなど幅広く活動する。「名に恥じないよう、自分にプレッシャーをかけて一生懸命つとめたい」と意欲を見せた。同席した桂ざこばは「襲名をきっかけにもっと大きくなって」と期待を込めて話した。

 初代文之助は「桂派中興の祖」とされる初代桂文枝門下の四天王の1人。