個性的な脇役として活躍した俳優小沢昭一(おざわ・しょういち)さんが10日、死去した。83歳だった。小沢さんは今年8月に体力が低下しているなどと診断され、9月13日から入院していた。そのため、39年間続いていたTBSラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は休演し、過去の放送分を放送していた。小沢さんは98年に前立腺がんが見つかって以降、定期的に治療を受けていた。小沢さんは映画「幕末太陽伝」「楢山節考」などで脇役として存在感を示し、舞台でも芸能座、しゃぼん玉座を主宰して、井上ひさし作品を上演した。民衆芸能の研究でも知られ、日本新劇俳優協会会長も務めていた。

 葬儀・告別式は15日午前11時から東京都新宿区南元町19、千日谷会堂で営まれる。喪主は妻英子(えいこ)さん。