来年歌手生活50周年を迎える五木ひろしが65歳の誕生日の14日、都内で恒例のバースデーライブを開催した。

 昨年の「夜明けのブルース」が10万枚を超え、「年を重ねても大ヒットは出るという快感を味わった。年を重ねるのもいいものと感じるようになった」と話した。

 この日は、「夜明け-」と同じレーモンド松屋の作詞・作曲による新曲「博多ア・ラ・モード」(4月24日発売)だけでなく、自ら選曲した新アルバム「ブルース-BLUES-」(21日発売)の楽曲も披露。アルバムには、「あなたのブルース」(矢吹健)「悲しい色やね」(上田正樹)「悦楽のブルース」(島和彦)「赤坂の夜は更けて」(西田佐知子)「君と僕のブルース」(井上陽水)「赤と黒のブルース」(鶴田浩二)「セクシャルバイオレットNo.1」(桑名正博)、そして自身初の歌唱となる「時間よ止まれ」(矢沢永吉)など14曲が収録されている。「永ちゃんは自分の歌を大切にしていて、カバーをほとんど許さない方ですが、今回は人を介して快諾していただきました」。

 ライブで、長女の松山華菜子さん(18)がプレゼントを持ってサプライズで登場すると、思わず涙ぐむシーンもあった。

 9日に作詞・作曲家の石坂まさをさん(享年71)が肝臓がんで亡くなった。「天才肌でした」という五木もかつて「おしどり」「べにばな」「ゆめかぜ」の3作品の歌詞の提供を受けてた。「花鳥風月をテーマにしたもので、残る『月』を完成させたいとお話しされていた。きっと詞は完成していると思うので、関係者と探してぜひいつか歌いたい」と話していた。