カンボジアの首都プノンペンで16日、「プノンペン国際ハーフマラソン」が行われた。同国の国籍を取得して昨年、ロンドン五輪代表を目指したタレントの猫ひろし(本名滝崎邦明)(35)が出場したが、同国のライバル、ヘム・ブンティン選手(27)に完敗した。

 カンボジアのマラソン最高記録保持者で北京五輪代表のブンティン選手は1時間15分34秒(タイムを測定する計測器の記録)で優勝。猫は1時間17分4秒(同)で2位。猫はゴール後「思っていたほど後半に(スピードが)伸びなかった」と語った。

 猫は11年10月にカンボジア国籍を取得、昨年3月にいったんは同国の五輪男子マラソン代表に選ばれた。だが、国際陸上競技連盟は、国籍取得後1年が経過していないなど参加資格を満たしていないと判断、出場は認められなかった。国籍変更のほか、国内トップのブンティン選手が代表に選ばれなかったことで論議が起きた。

 プノンペン国際ハーフマラソンは今回が3回目。ハーフのほかに10キロや3キロも行われ、日本人を含む内外の男女4000人以上が出場登録した。