女優豊田ルナ(23)が6日、都内で公開中の主演映画「シーシュポスたちのまなざし」(井上博貴監督)の舞台あいさつに出席した。
豊田演じる女子大生の黒田真優はドキュメンタリー制作に取り組む。高校時代に憧れの男の先輩が男性教師から不適切な性的行為を受けていたとうわさが流れ、報じられたことで人生が変わってしまったことを題材に取り上げる。
豊田は「この作品は2年前に撮影したので、無事に完成したのを見られた時はうれしかったです。普通の映画と違ってドキュメンタリーっぽく構成されているので、リアリティーが感じられました。自分が感じたことだけが真実じゃない、いろいろな真実があるということですね」。
最初に台本を読んだ時のことを「難しいなと思いました。せりふも多くて、覚えられるか不安もありました。あまり見たことない構成で、インタビューを軸にして行くのが珍しい。私自身も真優ちゃんの役柄はやったことがなかったので、挑戦だと思ってやらせていただきました」と振り返った。
役作りについては「自分の思っているよりも、子供っぽくいようと思いました。真優ちゃんは結構真面目で、ちょっとプライドもあると思ったので、10言われると8くらいムカついていたと思う。嫌なところをつかれるのが多い、知って欲しくないところにも対面する役。その感情を素直に出していこうと思いました。あまり笑ったり、うれしいことが起こらない、どんどん葛藤が強くなる役柄。不安と葛藤が伝わっていればいいなと思います」。
SNSが不可避な世の中になってきた。「いろいろなニュースが出てきて、その中には真実も嘘もあるので、自分で調べる時はいろいろなものを見るようにしています。私自身も発信する立場でもあるので、誤解を生まないように悩みながらやっています。この映画を見て、力をつけたいなと思いました」と話した。
共演の根矢涼香(31)は「この時代では、いくらでもニュースを捏造(ねつぞう)できてしまう怖さがある。自分が何を信じるかを軸にすることだと思う」。細田善彦(38)は「僕はSNSをやっていないんですが、自分が映画やドラマに出た時は必ずチェックしている。言ってもらえることが僕らはうれしいんだな、と感じています。マイナスなことでも話題にしてもらえいるのが、うれしいんだなと思う」と話した。
平野宏周(27)は「最初はシーシュポスの意味が分からなかった。試写を見た時、正解、不正解がないことに立ち向かっていくことによって、知ること、感じられることができるものがあると思いました」。井上博貴監督(55)は「SNSでは、いいことを発信してください」と話した。
最後に豊田は「きっと皆さん、一人、一人の感想があると思います。何が間違いで、何が正解かはないと思います。皆さんが信じるものが、この映画における正義だと思います」と話した。
◆豊田(とよだ)ルナ 2002年(平14)7月17日、埼玉県生まれ。19年(令元)「ミスマガジン」グランプリ。21~22年、テレビ東京系「ウルトラマントリガー」。趣味は読書、お菓子作り。特技は韓国語とクラシックバレエ。161センチ。血液型O。



