オタク系アイドルが、ゆるキャラに恋をした。6人組アイドルグループ、でんぱ組.inc(以下=でんぱ組)が28日、横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催された「第1回ゆるキャラグルメフェスティバルinYOKOHAMA」に出演した。

 同フェスは、ゆるキャラとご当地グルメが一堂に集まった日本最大級のゆるキャライベント。熊本県の「くまモン」や群馬県の「ぐんまちゃん」、非公認ゆるキャラの兵庫県尼崎市の「ちっちゃいおっさん」など全国のゆるキャラ148体が集結し、地元のご当地グルメをPRした。

 でんぱ組は、来場者約1000人の前で新曲「W.W.D2」など計5曲を披露。ライブ中、ファンらとともにステージ近くにいたゆるキャラも曲に合わせて踊った。

 トークショーでは突然、最上もがが「恋に落ちたー!!」と叫ぶと、会場から「えーーっ」と悲鳴が飛び交った。今年7月、フランスで開催された日本文化をテーマにした「ジャパンエキスポ」で、くまモンと初対面した際に突然抱きしめられたことを明かした。「それまでゆるキャラを好きとは思えなかったけど、それ以来、くまモンが大好きになってしまいました。恋する乙女です」とほほを赤くした。トークの最後には“告白”を覚悟し、「くまモンはいないのー?」とマイクで叫んだが、ステージ近くにはくまモンがいなかったため、告白は実現しなかった。この光景を目にした一部のファンからは「よかったー」との声が飛んでいた。

 福島県の「キビタン」推しの古川美鈴は「ライブでゆるキャラさんと共演して、ダンスや歌を歌いたい」と熱望した。

 5人組アイドルの妄想キャリブレーションも「初めてだよこんな気持ちにさせてくれたのは恋。」など3曲歌い、会場を盛り上げた。また、井上あずみが歌う「さんぽ」に合わせてゆるキャラが大行進したり、「ご当地グルメコーナー」では、この日最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で話題になった岩手県の郷土料理、まめぶ汁が販売され、長蛇の列ができていた。

 同フェスのこの日の動員数は約4万5000人。明日29日まで開催される。