「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などで知られる別所哲也(48)新妻聖子(33)のコンビが主演するミュージカル「クランクイン」(増田久雄作・演出)が16日、東京・池袋の東京芸術劇場で初日を迎えた。

 注目されるのは、英ロック・グループ、モット・ザ・フープルのメンバーでクイーンのキーボード奏者としても知られたモーガン・フィッシャー(63)が本人役で出演していること。フィッシャーは85年に日本に移住し、映画やテレビに音楽を提供してきた。

 大人のラブストーリーを描く今回は、主演のカップルが立ち寄るバーでピアノを弾く不思議な外国人として登場。奔放に暮らす自身が投影されている。

 「日本が大好きです。安全だし、食べ物もおいしいし。今回は友人の増田さんのミュージカルに出演できて光栄です」という。オリジナル曲を提供し、一部の曲で演奏を担当する他、クイーン時代の「ウィー・アー・ザ・チャンピオンズ」も披露するちゃめっ気も見せている。

 公演は25日まで。夜公演のない20日と23日の夜の回はフィッシャーのスペシャルライブが行われる。