フラメンコギターの名手として世界的に知られたパコ・デ・ルシア氏が26日までに、滞在先のメキシコで心臓発作により死亡した。66歳だった。AP通信などが伝えた。

 パコ・デ・ルシア氏は1947年、スペイン南部アルヘシラス生まれ。幼少期よりフラメンコギターを習い、60年代から次々と作品を発表、技巧的な演奏で名声を得た。

 米ジャズピアニストのチック・コリア氏や米フュージョン・ギタリストのアル・ディ・メオラ氏らとも共演。他の音楽の要素を積極的に取り入れることで、民族音楽であるフラメンコ音楽の地位を高め、世界に広めた改革者として知られた。

 メキシコ・カンクンのビーチで家族と過ごしていたところ、突然体調を崩し、搬送途中で死去したという。

 故郷のアルヘシラスは声明で、3日間、喪に服する方針を発表した。