フジテレビは27日、フジ・メディア・ホールディングスの連結子会社「ストーリア」の資金計約1億円を私的に流用したとして、26日付で男性社員(48)を懲戒解雇処分にしたと発表した。男性はフジテレビの社員時代にプロデューサーとして「若者のすべて」「ロングバケーション」などのヒットドラマを手掛けた。

 同局によると、男性は11年11月ごろから、出向して社長を務めていた「ストーリア」の銀行口座から自分の銀行口座に計約1億円を不正送金していた。男性が19日、弁済が不可能になったと判断して「ストーリア」の監査役に不正行為を伝え、問題が発覚した。男性は「個人の投資に使った。反省している」と話しているという。