国民的美少女コンテストのファイナリストで結成されたアイドルグループX21が29日、神宮球場で行われたヤクルト-DeNA戦で始球式を務めた。

 この日はデビュー曲「明日への卒業」選抜メンバー12人が登場。各ポジションで選手を迎え、リーダーの吉本実憂(17)が投球した。ヤクルトカラーなどがちりばめられ、名前も入った特注のグローブで臨んだ。セットポジションから投じられたボールは、ワンバウンドでヤクルト相川亮二捕手のミットに収まった。

 初の始球式を終えた吉本は「緊張しました。きれいに投げるより、応援する思いを届けることに集中しました」。始球式決定後は、公園で知人とキャッチボールしたり、野球経験者の父親からも教わったという。おしくもノーバウンド投球こそならなかったが「気持ちは届いたと思うので、自己採点は100点です」と笑顔を見せた。

 始球式前の練習では、昨季プロ野球新記録のシーズン60本塁打を樹立したウラディミール・バレンティン外野手にボールの持ち方を教わったといい「優しかったです。今年もホームランをより多く打ってほしい」と目を輝かせた。またライトのポジションでバレンティンを迎えた上水口萌乃香(14)は「『X21?』と話しかけてくれて知ってくださっていたので、イエス、イエスってアピールしました」と明かした。